近年のキング・オブ・ラケットと言えば「ビスカリア」では無いだろうか。
あの大満貫男・張継科が使用した事に加え、中国若手エースの樊振東(STIGAラケット契約の今でもブレード自体はビスカリアを使っていると言われる)、世界選手権2位の方博、周雨、閻安、ほか多くの中国の若手が使用していると言われる。
さらに日本でも、若手最強格の丹羽孝希が愛用している。
何せ、パーフェクト男の張継科が、自らがプロデュースした4万円超えラケット「張継科 SUPER ZLC」をまるで使わずに、ずっとこだわって愛用し続けているラケットなのだ。
あの卓球王国の用具王ことゆう氏も、世界中に多くのビスカリア愛用者が居る事をブログで盛んに発信している。
ゆう氏のブログ
また、卓球界屈指の人気ブログ「ぐっちぃの卓球活動日記」での「復活して欲しいラケットアンケート」でも、圧倒的人気で1位になったというラケット。
ぐっちぃ氏のブログ
日本では廃盤になっているゆえ、ヤフオクでも最低価格2万円からと高値で取引されている。
「ビスカリア」
私もビスカリアは愛用していて、程よい弾みとそれなりの軽さとボールを打つ気持ちよさ、アリレートカーボンの青が基調のルックスの良さも相成って、気に入っていた。当時としては破格だった1万円という値段を出して買ったので思い入れもあった。
これにミッドシップ(ニッタクの廃盤高弾性ラバー)を貼った時の相性が良く、「固めのラバーが合うんだなぁ」と、ご満悦でドライブを繰り返し放ったものである。
しかし…11年前に、3500円という価格でヤフオクで売ってしまった。
この時は、もう2度と卓球はしないだろうと思っていたからだ。
相場よりかなり安かったので、ヤフオクでは瞬殺状態で、知らない誰かへ買われて行った。だが、もう一度卓球に興味を持った今、3500円で売ったのが、非常に惜しく感じるようになった。
バタフライの安くて固くてそこそこ弾むというお触れで買ったラケット、レジュームがイマイチしっくり来てない今ゆえに。ビスカリアで打った球はもっと走ったのに…
あんなに使いやすいラケットはなかなか無い、でも2万円は出せないなぁ…
そんな後悔を噛み潰しながら、苦い思い出のアルバムを閉じる。
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